大切なレッスン
会堂司のヤイルスは、自分の娘が今死んだとの知らせを受け取りました。だが、イエスさまは彼におっしゃいました。
「恐れないで、ただ信じていなさい。」” マルコの福音書 5章36節
この言葉を聞いて、ただイエスさまを信じると言うことは、死んだ娘の両親にはかなり難しいことだったでしょう!
どの人も、書き出せば何ページにもなるほどの困難、問題を抱えているものです。そんな困難に出会うと、人は誰か助けてくれる人を求めます。人はその人を励まし慰めてくれるかも知れません。だが、多くの場合、人はそれ以上の何かを求めているのです。人からの助けに抵抗を感じることもあります。それは、自分の受けている困難がどれほど大きいかを理解していないと思うからです。また、私たちは、なぜ誰も助けの手を述べてくれないのかと思ったりするかも知れません! でも、もし私たちが、自分の問題ばかりに集中しているなら、そこから一歩も前に進むことはありません。
神さまが望んでおられるのは、本当に必要なのは、神さまだけにお出来になる助けであることを私たちが理解することなのです。
イエスさまは、まさにこの私たちが必要としている助けを与えるためにこの世においでになりました。それは、私たちの心を変えることでした!
”私はあなた方の内に住まう。” とイエスさまはおっしゃっています。私たちの存在の中心、心そのものを変えようとされているのです。その変化は、私たちが、”生まれ変わった” 時から始まります。それだけでなく、イエスさまは、私たちを変え続けて行こうとされるのです。
鏡を見れば、そこに自分が写っています。しかし、神さまは、私たちの中に、ご自分の御子を見ようとされているのです! 神さまは、私たちの中に、人が目指すべき目標の人、御子を見ようとしておられ、私たちが成長し、その人のようになるための機会を色々と与え続けられます。だが、私たちは、自分の身に起こること見て、これが神さまがなさろうとしていることだと言うことを理解することはなかなか出来ません。
人はまるで子供のようですー子供は、なぜ毎日学校へ行かなければならないかが分かっていません。子供たちは、毎年毎年、厳しいレッスンを受け、先生たちはいつも、本当に分かっているかどうかをテストします。神さまもまた、私たちにレッスンを与え、人をテストし続けられます、こんな困難に出会う理由がないと人が思う困難をお与えになることを通して。
でも、神さまにはそうする理由がありました。人が御子に似たものとなっていくように望まれ、その助けをなさっているのです。イエスさまはこの世に来て、暮されました。だからそのことがお分かりになるのです。サタンが私たちが失敗させようとしているのを、イエスさまはご存知です。しかし、イエスさまが目指しておられるのは、人が神さまの意図した通りのものになっていくことでした。確かに、これは厳しいことです。でも、イエスさまがともにいて助けてくださるのです。こうおっしゃっています:
見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」”
マタイの福音書 28章20節
神さまは、すべてのことを益に変えてくださることを学ばなければなりません(ローマ人への手紙 8:28)。この真理を知ることが、この厳しい世を生き抜き、永遠の命に備えるためのよき助けとなるでしょう。イエスさまはご自分が学ばれたことを私たちに教え、こうおっしゃっていました。”何事にも心を悩ましてはなりません。心配してはなりません。思い煩ってはなりません。”
こんなご命令に従うのは、決して生やさしいことではないと、人生経験の長いあなたは知っているかも知れませんね。それでも、人生で最も厳しい状況でイエスさまが私たちにくださる言葉は:「恐れないで、ただ信じていなさい。」でした。
イエスさまは、この世において苦しみを受けました。しかし、よみがえられたのです! だから、私たちもまた、よみがえるのです!
(2008年11月のメッセージ)
翻訳:奥脇省三